非接触マーク付きのクレジットカード

持たなきゃ損。海外ノマド生活を快適にするクレジットカード5選

みっちー2025.04.162025.05.16

目次

海外を拠点に働くノマドワーカーや日本国内のフリーランスにとって、クレジットカードは旅先で欠かせないツールです。現金より安全かつ便利であり、国によってはホテルのデポジット(預り金)や公共交通機関の支払いにクレジットカードが必須な場合もあります。特にキャッシュレス化が進んだ海外ではカード決済が当たり前となっており、現金より手軽で安全に利用できるでしょう。

さらに、クレジットカードには海外旅行保険の付帯ポイント・マイルを貯められるといったメリットもあり、海外をお得かつ安心して旅するための強い味方です。例えば、カードを持っているだけで旅行保険が適用されたり、利用額に応じてポイントやマイルを獲得できたりするため、海外ノマドにとっては経済的メリットと安全保障の両面で恩恵があります。

本記事では、海外ノマドに役立つクレジットカードの選び方と、おすすめのカード5枚を厳選して紹介します。年会費ポイント還元付帯保険海外利用時の手数料など重要な観点から各カードの特徴を比較し、海外で生活・仕事をする上で本当に頼りになるカードをピックアップしました。

最後には、カード利用の豆知識(支払日の管理や海外ATM利用時の注意点、国際ブランドの使い分けなど)も解説します。ぜひ自身の渡航スタイルや収入形態に合った一枚を見つける参考にしてください。

クレジットカード選定時に注目すべき基準

決済端末にクレジットカードを差し込む手元

年会費

まず年会費の有無と金額は重要です。年会費無料のカードであれば維持コストを気にせず持てますし、有料カードでも年会費に見合った特典(空港ラウンジサービスや優待など)が受けられる場合があります。

頻繁に海外に行く人は、多少年会費を払ってもトラベル特典が充実したカードを選ぶ価値があるでしょう。一方、渡航頻度が低い場合は年会費無料や実質無料(条件付き無料)のカードを選ぶ方が合理的です。

ポイント還元制度(マイル/キャッシュバック)

カード利用で貯まるポイントの還元率使い道も比較しましょう。例えば還元率1%以上であればポイントが貯まりやすく、現地での生活費や航空券代など高額決済が多い海外生活では大きな節約効果になります。貯めたポイントを航空会社のマイルに移行できるカードなら、出張や一時帰国のフライト代を節約できます。

一方、ポイントではなく利用額に応じ自動で現金還元されるカード(例:VIASOカード)もあり、ポイント管理の手間を省きたい方に向いています。自分が重視するのが「マイルを貯めて渡航費に充てること」なのか「日々の節約」なのかによって、適したカードを選びましょう。

付帯する海外旅行保険

クレジットカードには多くの場合、海外旅行傷害保険が付帯します。特に海外医療費は高額になるため、渡航時の保険補償額や適用条件(自動付帯か利用付帯か)は必ず確認したいポイントです。自動付帯とは、カードを持っているだけで保険が適用されるタイプ、利用付帯とは、旅行代金などをカード決済した場合に適用されるタイプを指します。

例えば、年会費無料カードでは保険適用が利用付帯のものが一般的ですが、カードによって補償額や条件は様々です。また保険でカバーされる期間にも注意が必要です。多くのカードの海外旅行保険は出国から最長3ヶ月(90日間)程度が上限であり、長期滞在するノマドはその期間を超える場合に別途保険の検討が必要です。

付帯保険の内容(傷害治療や疾病治療の補償額、携行品損害や賠償責任の有無など)もカードごとに異なるため、安心して海外生活を送るためにも十分チェックしましょう。

海外利用時の手数料(為替手数料)

日本発行のクレジットカードを海外で利用すると、カードブランドが定める為替レートに「海外事務手数料」が上乗せされて円貨に換算されます。この手数料はカード会社によって異なり、安いほど海外利用分の出費を抑えられることになります。

一般的なカードの海外事務手数料は約1.6~2.2%程度ですが、中には1.6%と比較的低めに設定されているカードも存在します。例えばJCBカードやイオンカードは主要カード会社の中でも海外利用手数料1.60%と安めで、海外での買い物が多い人にはメリットになります。

また、外貨でのATM現地引き出し(キャッシング)には、別途ATM手数料(1回○円)や利息が発生します。頻繁に海外ATMを利用する予定なら、その手数料体系も確認しておきましょう。

その他の付帯サービスや特典

上記以外にも注目したい点があります。例えば、国際ブランドの種類も重要です。VisaやMastercardは世界中で使える店舗が多く安心感がありますし、JCBはアジアやハワイで強みを持ち日本語サポートも充実しています。可能なら、Visa/Masterのカードと他ブランドのカードを2枚持ちし、渡航先に応じて使い分けると心強いでしょう。

また、カード独自の特典にも目を向けてください。空港ラウンジサービスやコンシェルジュ、航空機遅延保険やショッピング保険など、海外ノマド生活を快適にする付帯サービスがあるカードもあります。さらに、カード盗難・紛失時の緊急再発行や24時間対応の多言語サポートデスクなど、いざという時のサポート体制も確認できれば安心です。

総合的に、自身のライフスタイルに合ったサービスが備わったカードを選ぶことで、海外での生活や仕事をより円滑に、そして安全に進めることができるでしょう。

海外フリーランスにおすすめのクレジットカード5選

クレジットカードでタッチ決済する様子

以上の基準を踏まえ、海外ノマドに特におすすめできるクレジットカード5枚を厳選しました。それぞれ国際ブランド、年会費、ポイント還元、海外旅行保険、海外利用手数料といった項目ごとに特徴を解説し、メリット・デメリットや向いている利用者像を紹介します。

1. エポスカード

a. 国際ブランド

Visa(マルイグループ発行の提携Visaカード)。Visaブランドゆえ世界中の加盟店で幅広く利用でき、海外ノマドのメインカードとして安心して使えます。券面デザインは百貨店マルイのカードらしくシンプルですが、近年はアニメ・ゲームなどコラボデザインの種類も豊富で、好みに合わせて選べます。

b. 年会費

永年無料(ずっと年会費0円)。エポスカードは年会費無料ながらサービスが充実していることで定評があります。ゴールドカード(年会費5,000円、条件達成で無料)やプラチナカード(年会費30,000円)へのアップグレード制度もありますが、まずは基本のエポスカード(一般カード)を作っておけば費用ゼロで始められます。

c. ポイント還元制度

エポスカードの利用で貯まる「エポスポイント」は基本還元率0.5%(200円=1ポイント)ですが、貯めたポイントをANAまたはJALのマイルに交換可能なのが特徴です。交換レートは2ポイント=1マイルとやや手間はかかるものの、好きな航空会社のマイルに変えられる柔軟性があります。

また、貯まったポイントはマルイでの買い物や提携ショップでの支払いに1ポイント=1円で充当できるほか、Amazonギフト券など商品券にも交換できます。エポス公式アプリを経由したポイントアップサイト利用で通販サイトのポイント倍率が上がるなど日常利用でもポイントを貯めやすい工夫が多く、海外滞在中でもネットショッピング等でポイントを活用できます。

そして、貯まったポイントは、カード利用代金の支払いに充当することも可能です。還元率自体は標準的ですが、有効期限がないため、長期の海外滞在中でも安心してポイントを貯め続けることができます。

d. 海外旅行保険

年会費無料カードながら最高3,000万円補償という非常に充実した海外旅行傷害保険が付帯します。補償内容は傷害死亡・後遺障害で最大3,000万円、傷害治療200万円・疾病治療270万円、賠償責任3,000万円、救援者費用100万円、携行品損害20万円(自己負担3,000円)と、他の一般カード(補償最高2,000万円程度が多い)を上回る手厚さです。

適用条件は利用付帯で、旅行代金や航空券など一部を出発前にエポスカードで支払う必要があります。以前は自動付帯でしたが2023年10月以降は利用付帯に変更されたため、その点は注意しましょう。とはいえ適用条件は比較的緩やか(旅行に関する支払いの一部でOK)で、実質ほぼ自動付帯に近い感覚で利用できます。

エポスカードさえ持っていれば別途旅行保険に加入しなくても良いと評判になるほど、無料カードの中では最強クラスの保険内容です。海外ノマドが長期滞在する際も、渡航ごと(90日以内)にこの保険が適用されるため非常に心強いでしょう。

e. 海外利用時の外貨事務手数料

2.20%(Visaブランド)と平均的な水準です。例えば1,000ドル利用すると約22ドル分(レート換算で数千円程度)の手数料がかかる計算です。特別安くはありませんが、エポスカードの場合利用額に応じてポイントが付くため、ポイント分(0.5%)を差し引けば実質的な負担は1.7%程度とも考えられます。

海外ATMでの現地通貨引き出しも可能で、その場合1回あたり1万円以下の引き出しは110円、1万円超は220円の手数料が発生します(利息は日割計算)。急な現金需要でもATMから引き出せる利便性はありますが、手数料と金利がかかる点は留意してください。

メリット

最大のメリットは充実した海外旅行保険年会費無料を両立していることです。「海外旅行保険ならエポス」と言われるほど評価が高く、クレカ付帯保険で旅を賄いたいノマドにはうってつけです。

また、エポスカードは即日発行にも対応しており、マルイ店舗で申し込めばその場でカードを受け取れます(ネット申込でも最短当日発行可)。急な出張や渡航でも間に合わせられるスピード発行はフリーランスにとってありがたいポイントです。

さらに、世界中10,000店以上の優待提携店でエポスカード提示による割引やサービスが受けられるのも見逃せません。レストランやホテル、美術館など幅広いジャンルでカード提示だけで優待があります。普段遣いではマルイの買い物でポイントアップや割引特典もあり、海外滞在中だけでなく国内拠点にいる間もお得を享受できます。審査も比較的通りやすいとされ、学生や新米フリーランスでも作りやすい点もメリットと言えます。

デメリット

海外事務手数料は平均レベルで、特段お得ではありません。ポイント還元率も0.5%と標準的で、「ポイントをザクザク貯めたい」という人には物足りないかもしれません(※エポスゴールドに昇格すれば条件次第で1.5%還元も可能)。

また、国際ブランドがVisaのみで選択肢がないため、Mastercardや他ブランドを追加したい場合は別途カードを作る必要があります。付帯保険についても利用付帯への改訂があったため、渡航毎に交通費などの決済を忘れず行う手間はあります。

逆に言えば、決済さえすればカバーされるので大きなハードルではありませんが、自動付帯ではない点は理解しておきましょう。総じて突出した弱点は少ないものの、「還元率重視」「ブランド選択の自由が欲しい」など用途によっては他カードの方が合う場合もあります。

どんな人・ケースに向いているか

海外旅行保険を重視する全ての海外ノマドに向いています。年会費無料なのでとりあえず保険目的で持っておくサブカードとしても最適です。例えばメインカードはポイント高還元のものを使い、保険はエポスカードの付帯分で備えるという組み合わせは多くの旅人に支持されています。

特に医療費補償や携行品補償が充実しているため、バックパッカー的に長期海外を巡る人現地でアクティブに活動する人にとって安心感が違います。もちろんメインカードとして使ってもVisaの汎用性とマルイ提携の利便性で不満は少なく、学生から社会人まで幅広くおすすめできる1枚です。海外ノマド生活を始めるなら、まずエポスカードを作っておいて損はないでしょう。

2. 三井住友カード(NL)

a. 国際ブランド

Visa / Mastercard(番号が印字されないナンバーレスデザイン)。世界シェアNo.1のVisaまたは欧州で強いMastercardから選択可能で、どの国でも使いやすいブランドです。カード券面に番号が無いため盗み見防止になり、紛失時の不正利用リスク軽減に役立ちます。

b. 年会費

永年無料(年会費ずっと0円)。初心者やフリーランスでも維持コストを気にせず保有できます。家族カードも発行可能(条件あり)ですが基本カード同様に年会費無料です。

c. ポイント還元制度

三井住友カードのポイントプログラム「Vポイント」が貯まります。還元率は標準0.5%ですが、特定のコンビニや飲食店でVisaのタッチ決済を利用すると最大7%還元になる優遇特典があります。

貯まったVポイントは景品や他社ポイントへの交換はもちろん、1ポイント=1円相当でカード支払い充当も可能。さらに500ポイント以上からANAマイルへの交換もでき、マイル還元率にすると最大0.5%相当になります。日常の決済から旅費まで幅広く使ってポイントを貯め、航空券代節約につなげることも可能です。

d. 海外旅行保険

最高2,000万円まで補償の海外旅行傷害保険が付帯(利用付帯)しています。事前に旅費などを当カードで支払うことで適用され、傷害・疾病治療は各100万円まで補償されます。特徴的なのは、付帯の海外旅行保険を使わない期間は他の保険に切り替え可能な点です。

例えば、渡航しない期間は「スマホ安心プラン」(携行品損害保険)や「弁護士安心プラン」など計6種の保険に無料で付け替えられます。これにより旅行に行かない間も無駄なく保険を活用できる柔軟さがあります。

e. 海外利用時の外貨事務手数料

Visa/Mastercard共に1.63%程度(税込みで約1.65%)と一般的な水準です。多くのカード会社同様、2024年に改定があり現在は1.65%前後と推測されます(公式公開値はありませんが他社例から推定)。

ATM利用の場合は1回あたり110~220円の手数料が発生(現地ATM手数料は別途)。為替手数料が特別安いカードではありませんが、Visa/Masterということもあり両替所より有利なレートで決済できる場合が多いです。

メリット

年会費無料で維持しやすく、Visa/Masterの圧倒的な国際受け入れで汎用性が非常に高いのが最大のメリットです。最短5分〜10秒で即時発行にも対応しており、オンライン申込後すぐにカード番号が発行されモバイル決済に利用できるので、出発直前でも間に合う心強さがあります。

付帯保険を自分のニーズに合わせて付け替えられる独自サービスは珍しく、必要な時に旅行保険をセットできるのは合理的です。セキュリティ面でもナンバーレスやカード利用通知アプリなど防犯対策が万全なので、長期の海外滞在でも安心して使えるでしょう。

デメリット

海外旅行保険は利用付帯のため、旅行代金をカード払いしないと適用されない点に注意が必要です。また補償額も一般的な無料カード水準(傷害死亡・後遺障害2,000万円など)であり、手厚さを求める人には物足りない可能性があります。

ポイント還元率も通常利用では0.5%と平均的で、特定店のボーナス還元を除けば「高還元カード」とは言えません。しかしその分ポイントアップ条件を満たせば大きく還元率を伸ばせる仕組みです。Visaタッチ決済の高還元も、日本国内のコンビニ等が中心で海外では恩恵が少ない点は留意しましょう。

どんな人・ケースに向いているか

初めてクレジットカードを持つ海外ノマドとにかく使い勝手の良い1枚が欲しい人に向いています。VisaかMasterを1枚持っておけば世界中ほぼどこでも決済に困らないため、メインカードとして万能に使えます。ヨーロッパなどJCBやAmexが使えない地域に行く人にも、Visa/Masterの三井住友カード(NL)なら安心です。

発行スピードが速いので「渡航直前ですぐカードが必要」という場合にも最適です。また、普段は旅行しない期間が長いけれどいざという時の旅行保険は備えておきたいというフリーランスにも、保険切替サービスで無駄なく保障を持てる点でおすすめできます。

3. 楽天カード

a. 国際ブランド

Visa / Mastercard / JCB / American Expressの4種類から選択可能。楽天カードは申込時に好きな国際ブランドを選べるため、渡航先や用途に合わせてブランドを決められる柔軟性があります。

例えば、世界的汎用性のVisa、ヨーロッパ重視ならMastercard、ハワイやアジア頻度が高ければJCB、といった選び方が可能です。同一人物が複数の楽天カード(ブランド違いで)を持つこともできるので、VisaとJCBの2枚持ちでどこでも対応するといったこともできます。

b. 年会費

永年無料。楽天カード(一般)は申し込み・維持に一切コストがかからず、ポイントサービス中心に据えたシンプルな仕様です。ワンランク上の「楽天ゴールドカード」(年会費2,200円)や「楽天プレミアムカード」(年会費11,000円)もありますが、一般カードでも十分優秀なため多くの方は年会費無料のこちらを選んでいます。

将来的にプレミアムカードへアップグレードすれば、プライオリティ・パス(空港ラウンジパス)付帯など旅行特典も得られますが、まずは無料カードで様子を見るのが良いでしょう。

c. ポイント還元制度

楽天カード最大の魅力はポイントの貯めやすさと使いやすさです。基本還元率は1.0%(100円につき1楽天ポイント)と高水準で、しかも海外利用分でも1.0%のポイントが付与されます。貯まる楽天ポイントは、楽天市場や楽天トラベルなど楽天グループのサービス利用でいつでもポイント倍率アップ(+1倍以上)する仕組みがあり、日常のネットショッピングや旅行予約でもザクザク貯まります。

例えば、楽天市場で楽天カード決済するとポイント3倍(3%還元)になるため、海外にいても日用品を楽天市場で注文→実家に配送なんて使い方でポイントを効率良く稼げます。貯めたポイントは楽天経済圏での買い物に1ポイント=1円で使えるほか、2ポイントをANAマイル1マイルに移行することも可能です。

マイル移行レートは0.5%相当と平均的ですが、年会費無料カードでマイルを貯められる点は優秀です。さらに楽天ポイントは提携コンビニや飲食店でも直接使え、実質的な現金同等の価値を持ちます。海外生活中に貯めたポイントを一時帰国時の買い物に充てたり、楽天トラベルで航空券代に使ったりと、ポイントの汎用性が極めて高いのもメリットでしょう。

d. 海外旅行保険

最高2,000万円まで補償の海外旅行傷害保険が付帯(利用付帯)しています。注意すべきは適用条件がやや特殊な点です。楽天カードの場合、日本出国前に募集型企画旅行(パッケージツアー)代金をカード支払いすることで保険が有効になります。逆に言うと個人手配の航空券やホテル代では保険適用とならないため、「渡航前に旅行代理店のツアー商品を買う」ケースでないと付帯保険が活かせません。

補償額自体は一般的な内容(傷害死亡2,000万円、治療費用などは数百万円程度)ですが、この制約のため実質的に保険機能は限定的です。長期ノマドだと代理店ツアーを利用する機会は少ないでしょうから、楽天カードに関しては付帯保険に過度な期待は禁物かもしれません(※プレミアムカードなら自動付帯保険あり)。

一方で、盗難紛失時の損害補償やネット不正利用補償など、基本的なセキュリティサービスは備わっており、カード利用時の安心感は確保されています。

e. 海外利用時の外貨事務手数料

Visa、Mastercard、JCB、Amexいずれのブランドでも一律2.20%に設定されています。2.2%という数値自体は平均的ですが、楽天カードの場合1%のポイントバックがあるため実質1.2%程度とも捉えられます。実際にはポイントをマイルに変えたりもできるので一概に現金同等ではありませんが、ポイント分を差し引けば負担は軽減されるのは確かです。

海外ATM引き出しに関しては1回あたり1万円以下110円、1万円超220円と標準的。ブランドによっては提携ATMネットワーク(PLUSやCirrusなど)で世界中引き出せますが、緊急時以外はなるべくカード決済で済ませた方がポイントも貯まりお得です。

メリット

「とにかくポイントが貯まる!」この一言に尽きます。楽天カードはCMなどでもおなじみで、日本国内では顧客満足度が高い人気カードです。海外ノマドにとっても、メインの生活費決済に据えることで大量の楽天ポイントを獲得→生活費や旅費に還元という好循環が生まれます。

「楽天市場や楽天トラベル利用でポイント優遇」があるため、海外に居ながらネット上で日本の商品を買ったりフライトを予約したりする際にもどんどんポイントが貯まります。貯まったポイントは現金代わりに使える場面が多く、無駄がありません。

さらに、国際ブランドを自由に選べるので、例えば「メインはVisaの楽天カード、サブはJCBの楽天カード」といった複数枚持ち戦略も採れます。こうして1枚のカード会社で複数ブランドをカバーできるのは楽天カードならではの強みです。

ポイント管理や支払い管理は楽天e-NAVI(会員サイト)やアプリで一元管理でき、明細確認やポイント利用もアプリで簡単に行えます。加えて、楽天カードは新規入会特典ポイント(数千円相当)が頻繁に用意されているので、作るだけでお得なのも嬉しい点です。

デメリット

海外旅行保険の適用条件が限定的であることが最大のネックです。個人手配中心の海外ノマドにとっては実質「保険なし」と同義になりかねず、別途他カードや保険サービスでカバーする必要があります。

また、楽天カードは人気が高い反面「利用枠(限度額)が低めに設定される」ケースや「不正利用検知による利用停止がややシビア」といった口コミも見られます(※安全のための措置ではあります)。長期海外滞在中にカードが一時利用停止になると困るため、バックアップのカードは持っておいた方が安心です。

それから、年会費無料カードゆえに旅行保険以外の付帯サービス(ラウンジや優待)は最低限で、付帯特典を楽しみたい人には物足りないかもしれません。より旅行特典が欲しい場合は年会費有料の楽天プレミアムカードへのアップグレードを検討しましょう。

どんな人・ケースに向いているか

ポイントを最大限に活用して経費節約したい海外ノマド全般におすすめです。例えば海外でも日本のネット通販を多用する人や、航空券・ホテル予約で楽天トラベルを使う人なら、楽天カードを決済にすることで効率よくポイントバックが得られます。貯まったポイントで国内外の出費を相殺できるため、収入が不安定なフリーランスでも家計管理に役立つでしょう。

さらに、国際ブランドごとにカードを持ち分けてリスクヘッジしたい場合にも、楽天カードなら一社で複数発行できる利便性があります。逆に、保険は他のカードでカバーできている人そもそもクレカ保険は使わず別途保険加入する人にとっては、楽天カードの弱点も気にならなくなります。

要するに、「ポイントで生活コストを抑えたい人」にはうってつけのカードと言えるでしょう。

4. JCBカード W

a. 国際ブランド

JCB(日本発の国際ブランド)。日本国内で強みを持つほか、ハワイ・グアム・アジア各国(韓国・台湾・香港など)では特に使いやすいブランドです。JCBカード Wは39歳以下限定ですが年会費永年無料で持てるハイコスパカードであり、JCBが展開する海外優待やサポートをフルに受けられます。

JCBは世界約5,300万店で利用可能ですが、ヨーロッパや南米などではVisa/Masterに比べ加盟店が少ない地域もあるため、メインはVisa系にしつつJCBもサブで持つといった使い分けがおすすめです。

b. 年会費

永年無料(ずっと年会費0円)。更新費用等も一切かからず、39歳までに入会すれば40歳以降も無料で持ち続けられます。家族カードも無料で発行可能なので、家族で海外に行く際の2枚目としても使い勝手が良いです。

c. ポイント還元制度

JCBのポイントプログラム「Oki Dokiポイント」が通常の2倍貯まる(還元率1.0%)のが最大の特徴です。一般的なJCB一般カードの還元率0.5%を底上げしており、年会費無料で1%還元は非常にお得です。貯まったポイントはJAL/ANA/デルタ航空のマイルや各種ギフト券に交換でき、1ポイント=3マイル(移行上限など条件あり)で交換可能です。

また、JCBオリジナルシリーズパートナー(スターバックスやAmazonなど)での利用や、JCB海外加盟店での利用ではポイント2~10倍のボーナスもあり、条件次第では最大10.5%還元という高いポイント収集力を発揮します。海外ノマドにとっては日々の現地生活費からオンライン決済まで幅広くポイントアップが狙えるカードです。

d. 海外旅行保険

最高2,000万円まで補償の海外旅行傷害保険が付帯(利用付帯)しています。旅行代金等を事前に支払えば適用となり、傷害・疾病治療費用は各100万円までカバー。加えてJCBカード Wは旅行関連の付帯保険が充実している点が特筆されます。

例えば、航空機遅延保険(乗継遅延費用・出航遅延費用等)や手荷物遅延・紛失保険など、旅先で起こり得るトラブルを幅広く補償するサービスが備わっています。さらにショッピング保険(海外での購入品の破損・盗難を補償)も付帯しており、長期滞在中の買い物も安心です。JCBカード W一枚で旅行中の様々なリスクに対応できるのは大きな強みでしょう。

e. 海外利用時の外貨事務手数料

1.60%と主要カードの中では最低水準に設定されています。VisaやMastercard系が2%前後に上がった現在、JCBの1.60%は相対的に有利と言えます。為替レート+1.60%で円換算されるため、多額の外貨支出がある場合は手数料差が効いてきます。

例えば、年間100万円分を外貨決済した場合、2.2%手数料のカードだと手数料計約22,000円ですが、1.6%なら16,000円ほどで済み、約6,000円もコスト減になる計算です(為替レートは共通前提)。このように海外利用が多いノマドほど手数料の低さがメリットになります。ただしJCBが使えない店舗では別カードが必要になる点には注意しましょう。

メリット

年会費無料でポイント高還元、かつ旅行保険・ショッピング保険・各種優待が充実しているコストパフォーマンス抜群のカードです。特にポイントを貯めてマイルに交換したい人にとって、普段使いから旅費決済まで効率よくマイルを貯められる点は大きなメリットです。

また、JCBは海外にJCBプラザという日本語サービス窓口を設置しており、旅先でのレストラン予約や緊急時の相談を日本語で対応してもらえる安心感もあります。24時間年中無休の電話サポートも日本語OKなので、語学に不安があるノマドでもトラブル時に心強いでしょう。

さらに、ハワイやアジアでの優待(JCB優待店での割引・プレゼント)や主要都市のJCBプラザラウンジ利用など、旅をお得に楽しむ特典も多彩です。

デメリット

最大の注意点は入会対象年齢が18歳〜39歳まで(学生可)という制限です。40歳以上から新規には申し込めないため、該当しない方は別のJCBカードや他ブランドを検討する必要があります。

また、JCBブランドのため、渡航先によってはメインカードにしづらいケースがあります。欧州や南米などJCB加盟店が少ない地域では、Visa/Masterの予備がないと不便を感じるかもしれません。そのためJCBカード Wはあくまで「高還元&手厚い保険を持つサブカード」的な位置づけで、もう一枚国際汎用性の高いカードを持つ組み合わせが理想です。

なお、ポイントをマイルに移行する際、移行レートは1ポイント→3マイルとやや控えめ(還元率0.3%相当)なので、純粋にマイルを貯める目的なら航空系カードの方が効率的な場合もあります。それでも年会費無料である点を考慮すれば十分に高機能なカードと言えるでしょう。

どんな人・ケースに向いているか

39歳以下の若手フリーランス・ノマドワーカーで、「コストをかけずに充実したサービスのカードが欲しい」という方にぴったりです。特に海外出張や旅行が年数回以上ある人にとって、JCBカード Wの手厚い旅行保険と遅延補償は安心材料になります。

またポイントを効率よく貯めて日本帰国時の航空券代を浮かせたいようなケースにも適しています。JCBの日本語サポートは海外生活初心者にもありがたいサービスなので、初めての長期海外滞在に備えて持っておくのも良いでしょう。

ハワイやアジア圏によく滞在するノマドなら現地優待も受けられ、一層お得に活用できます。年齢条件をクリアしているならぜひ候補に入れたい1枚です。

5. イオンカード(WAON一体型)

a. 国際ブランド

Visa / Mastercard / JCBから選択可能(ディズニー等のデザイン違い含む)。流通系カードではありますが主要3ブランドに対応しており、自分の利用エリアに合わせて選べます。

例えば、欧州メインならMastercard、汎用性重視ならVisa、アジア圏の日本人観光客スポット重視ならJCBなどです。なおイオンカードは種類が多く(提携カード含め数十種)、ここで紹介する「WAON一体型」は電子マネーWAON機能が付いた最も基本的なタイプです。

b. 年会費

永年無料。イオンカード(WAON一体型)は発行手数料・年会費が一切かかりません。家族カードも無料発行でき、ETCカードも無料で付けられます。イオン系列のゴールドカード(インビテーション制、年会費無料)も存在しますが、まずはこちらの一般カードからスタートになります。

c. ポイント還元制度

イオンカードの利用で貯まる「WAON POINT」は、基本 還元率0.5%(200円=1ポイント) です。イオングループ店舗で利用すると ポイント2倍(1%還元) になるなどグループ内優待がありますが、海外利用では基本の0.5%となります。

ただし、電子マネー「WAON」と連携しており、カードからWAONチャージすると200円=1ポイント、さらにWAON支払いでも200円=1ポイントと二重取りが可能です。海外ではWAONは使えませんが、国内に拠点を置くノマドで一時帰国時にイオンや提携店を利用する際はお得です。

貯まったWAON POINTはイオンやマックスバリュ等で1ポイント=1円で使えるほか、WAONにチャージして電子マネーとしても活用できます。ポイント有効期限は基本2年(長期未帰国だと注意)ですが、コツコツ貯めて帰国時の買い物に充てるといった使い方も可能でしょう。

d. 海外旅行保険

付帯なし(※イオンSuicaカードやイオンゴールドカードなど一部例外を除く)。一般のイオンカード(WAON一体型)には旅行傷害保険が付いていません。そのため旅行保険目的でこのカードを持つことはできず、保険は他カードに頼る必要があります。

イオンゴールドカード(利用実績によって招待)は利用付帯で海外旅行保険最高5,000万円が付くので、将来的にゴールドを目指す価値はありますが、少なくとも本カード取得時点では保険は期待できません。したがって、既に他のカードで旅行保険を確保している人がサブカードとしてイオンカードを持つケースに向いています。

e. 海外利用時の外貨事務手数料

1.60%と主要カード中最安水準です。多くのカード会社が2024年に手数料改定で2%超となる中、イオンカードは1.60%を維持しています。例えば他カードの2.20%手数料に比べると、1万円の利用につき60円の差、10万円で600円の差となり、塵も積もれば無視できない額です。

海外での生活費・事業経費など支出額が大きいノマドほど手数料節約効果を実感できるでしょう。なお海外キャッシングの手数料は1回あたり110円程度(発行会社による)で、利息は年率18%の日割と標準的です。基本的にはショッピング利用で活用し、キャッシングは非常時の手段と考えるのが良いでしょう。

メリット

なんと言っても海外利用時のコストの安さがメリットです。「手数料重視ならイオンカード」という位置づけで、為替手数料を極力抑えたい人向けの一枚です。特に長期滞在で現地通貨建ての支払いが多いノマドにとって、1.60%という低コストは魅力的です。

さらに、年会費無料で持っておいて損がない点も見逃せません。仮にメインカードが他にあっても、イオンカードをサブとして財布に忍ばせておけば「こっちで払った方が手数料安いかな」という場面で活躍します。例えば高額な家電購入やまとまった出費をする際、イオンカードで決済すれば他カードよりお得になるわけです。

また、イオンカードは流通系ならではの日常特典も豊富で、毎月20日・30日の「お客様感謝デー」5%オフや優待加盟店でのポイントアップなど、国内での買い物でも節約に貢献します。審査も比較的マイルドとされ、主婦や学生でも作りやすい部類です。フリーランスでも安定収入さえあればハードルは高くありません。

デメリット

海外旅行保険が付かないため、単体で完結するカードではありません。あくまで他カードの補助的役割になる点は理解が必要です。そのため「この1枚で海外ノマド生活の全てをまかないたい」という用途には向きません。

また、ポイント還元も0.5%と平凡で、特に海外利用ではボーナスポイント等も無いためポイント目的では弱いです。貯めたポイントもWAONやイオン系でしか使えず、汎用性は楽天ポイント等に劣ります。

つまり、特典やポイントではなく純粋に決済手数料の安さを取るカードと言えます。イオンカード単独だと海外では保険面で不安が残るため、既にエポスカードなど保険付きカードを持っている人向けの組み合わせになります。総合力では他の無料カードに譲るものの、ニッチな需要(低コスト決済)には刺さるカードです。

どんな人・ケースに向いているか

他のカードで海外旅行保険をカバーできており、さらに海外決済コストを下げたい人に最適です。例えばエポスカード+イオンカードの組み合わせなら、エポスで保険を補完しつつ日常の大半はイオンカード決済で手数料節約、という使い方ができます。

海外ノマドの中でも現地での出費額が大きいビジネスオーナーや買付業をする人は、手数料率の差が積み重なると馬鹿にならないためイオンカードの価値が高まります。また、既にメインカードがありサブとして低コストカードを追加したい人、例えば「Visaのメインカードを持っているのでMastercardブランドのイオンカードを予備に持つ」といったケースにも向いています。

保険は別途クレカや保険会社で賄える人であれば、最安手数料を誇るこのカードは強力な節約ツールになるでしょう。

クレジットカード利用時の豆知識

クレジットカードでスマホ決済する様子

海外ノマド生活を送る上で、クレジットカードの賢い使い方や注意点も押さえておきましょう。支払日管理ATM利用時のポイントブランドの使い分けなど、知っておくと役立つ豆知識を紹介します。

支払日管理やオンラインバンキングの活用

支払日・締め日の管理と引き落とし口座の準備は特に重要で、日本発行カードの場合は円建ての利用代金が日本の口座から自動引き落としされるため、海外からでもインターネットバンキングで入金できるようにしておきましょう。

海外ATM利用の注意点

現地通貨が必要な場合、クレジットカードでキャッシングが可能ですが、利用開始直後から高めの利息がつく点に注意が必要です。返済を早めに行えば利息はわずかで済みますが、長期化するとコストがかさむため緊急時以外は避けるのが無難です。ATM画面で「Credit」や「Checking」などの選択が出る場合は「Credit」を選ぶようにしましょう。

サインや明細の確認を怠らない

海外の店舗やレストランでカード決済する際、提示された伝票の金額を必ず確認してからサイン(または暗証番号入力)してください。言葉の壁もあり、稀に桁間違いやチップの上乗せトラブルが発生する可能性もゼロではありません。サイン後の控えも保管し、後日ウェブ明細と突合して不正請求がないかチェックしましょう。

万一の紛失・盗難時に備える

カードを失くしたり盗まれたりした場合、すぐカード会社に連絡する必要があります。盗難紛失受付デスクは国際電話やコレクトコールで対応してくれる場合が多いので、緊急連絡先をメモしておきましょう。連絡が早ければ不正利用分は補償対象になりやすく、新しいカードの緊急発行も手配してもらえます。

現地通貨建てで払う(DCCの回避)

海外決済で「日本円払いか現地通貨払いか」を選べる場合、原則として現地通貨での決済がお得です。Dynamic Currency Conversion(DCC)は店側の為替レートが割高になりやすいため、「円建てしますか?」と聞かれてもNoと答えて現地通貨を選択しましょう。

ブランドの使い分けと複数枚持ち

渡航先によってブランドの得意・不得意があるため、Visa/Master + JCBなど2〜3枚持っておくと安心です。1枚が使えない場合のバックアップにもなり、長期海外滞在でトラブルが起きても決済手段を確保できます。

身分証明・限度額管理も忘れずに

クレジットカードは海外での本人確認手段にも使われることがあります。ホテルチェックイン時などに提示を求められるケースも少なくありません。限度額の管理にも注意し、高額決済が続くなら事前に増枠申請したり、複数カードに分散して利用しましょう。

自分の渡航スタイル・収入形態に合ったカードを選ぼう

決済用のスマートフォン画面を提示する手元

海外ノマドにとって、自分にフィットするクレジットカードを選ぶことは安全で快適な旅と生活の鍵となります。頻繁に海外を飛び回るのか長期で一国に滞在するのか航空機移動が多いか現地決済が中心か出張経費精算があるか自腹で節約重視か── そうした要素によって最適なカードは変わってきます。

例えば、保険重視ならエポスカード、マイル重視ならJCBカード Wや楽天カード、手数料節約ならイオンカードといったように、それぞれ強みが異なります。本記事で紹介した5枚のカードはどれも海外ノマドから支持される優秀なカードですが、組み合わせて使うことで弱点を補完し合うことも可能です。「Visaと他ブランドの2枚持ちで大抵の国で困らない」との声もある通り、2~3枚を用途に応じて持つのも賢い戦略です。

最後に、クレジットカードは便利な反面、使いすぎによる支払い遅延には十分注意しましょう。日本と違う環境で生活リズムが変わると支払日管理も疎かになりがちです。計画的に利用限度額や返済額をコントロールし、クレジットカードはあくまで自分の生活をサポートするツールとして有効活用してください。そうすれば海外でのチャレンジにも集中でき、経済面・安全面の不安を減らしてノマドワークに取り組めるでしょう。

自分の渡航スタイルや収入形態に合ったカードを見極め、ぜひ相棒となる一枚(あるいは複数枚)を手に入れてください。そして、この記事を読んで気になったカードがあれば、ぜひ公式サイトをチェックしてみましょう

みっちー

みっちー

Nomadguide 運営者

東南アジア各国を旅しながら生活する海外ノマド。新卒でフリーランスとして独立し、Webメディアの運営やWebアプリケーションの開発に携わっています。現地での実体験を基に、海外生活に役立つ実践的な情報をわかりやすく発信します。